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6月2日の夜、天の川を撮影するために富士五湖のひとつ、精進湖へと向かった。

「また天の川かよ」と言われそうだけど、そう、また天の川なんどすえ~。(笑)
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去年の反省から、今年はスキあらば天の川を撮りたいと考えている。でも梅雨の時期には天の川も拝めないだろうし、「次の撮影チャンスは7月か。それに今は月あかりの影響も大きいし。。」と思っていた。(新月は5月26日、次は6月24日)ところが6月2日の夜は雲一つなく、星撮りのコンディションとして絶好の空模様だとわかった。

え?と、今度は月あかりの影響を確認すると、「月の入り」の時刻あたりならば星が撮影できそう。さらには、ターゲット時刻には天の川の位置が富士山とばっちりコラボしそうだ。こ、これは。。
精進湖南11時
※↑は神ソフト。フリーでおすすめです。つるちゃんのプラネタリウムフリー版(Windows版のみ)

「天の川撮影は天気とフットワークが命」と身に染みているので、何度か訪れた精進湖へ急遽向かうことにした。

富士山と天の川のコラボを撮影することは、写真を始めてからの一つの目標でもあった。ここ精進湖へも過去何度か天の川を撮影しようと訪れたが、いつも空振り。その意味で今日はリベンジでもあった。精進湖は湖面際まで車を乗り入れられるので、天の川を撮影するには比較的手軽なポイントでオススメ。
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富士山と湖と天の川。あまりにもベタな取り合わせだけど、今回の撮影では、「やた」と達成感でいっぱいになった。さらにPCモニターでじっくり見ると、富士山がまだ冠雪しているのがわかった。(撮影時にはあたりが真っ暗なのでわからなかった)少し残念なのは、空に薄い雲がかかっていたことかな。
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22時から0時半くらいまでは、露出やいろいろな設定を様々変えつつバシャバシャと。2時間余りで結局90カット撮ってしまった。
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【雑感】 RAW現像と天の川撮影

自分は普段、RAWでの撮影はしない。理由として、RAWファイルはサイズが巨大(1枚40MB以上)ということもあるが、愛機α7R IIの場合、jpegのみでしか利用できない撮影機能が多いことも大きい。最高画質の「エクストラファイン」や「全画素超解像ズーム」はRAW撮影時には利用できないのだ。

またミラーレスカメラ、つまりEVFの特徴として、露出や絞り(ボケの具合)やホワイトバランスなどの各種設定結果がそのままファインダー像に反映されるので、撮影後にあらためてPC上で現像する必要性を感じなくて済む、ということもある。

そんなわけで自分の場合、普段の撮影では現場でシャッターを押すまでが勝負であり、現場で再生してダメな写真は失敗写真だと。だから「jpeg撮って出しの素晴らしい写真」こそが最終ゴールであり、普段の撮影ではそれを目指している。それは永遠に満たされない自己満足かもしれないが。。

しかし、残念ながらjpegで撮影した写真を撮影後にLightroomなどのソフトで修正することは多々ある。水平が出ておらず補正したり、トーンカーブやホワイトバランスをいじったり。これは現像というより、修正の為の行為なのかもしれない。(こうしたことをまったく必要としない写真を撮るのが最終目標)でもその際には「やりすぎない」ように心がけており、あくまで薄化粧程度にとどめている。

カメラを始めたころ、海外の写真によく見られる「やりすぎ写真」に目を奪われることも多かった。でも今、カメラのことが少しわかってくると、そうした写真にはあまり魅力を感じなくなってしまった。う~ん、それは一言でいうと「飽きてしまう」写真だといえる。

しかし暗闇で行う星撮りは全くの別物だと感じる。そもそも肉眼では天の川をはっきりとみることは無理だし(その位置さえ)、撮影時のファインダー像も真っ暗。長秒露光を行い、カメラがレンズを通してキャッチした光を撮影した結果、初めてその存在がわかる。(オーロラもそうみたいですね)だから撮った写真を再生して、「デジカメってすごい、こんなにも目には見えない光をとらえていたなんて!」と思うこともしばしば。

さらに天の川や星に関しては、カメラがとらえた全ての光を、よりはっきりとさせることが重要だと思う。その為にはjpegで撮るだけではなく、RAWファイルをベースにして現像する必要があると痛感している。それはいわば見えない光を見えるようにするということ。ただし、現場で、ある程度天の川が視認できる一枚(=jpeg)を撮影しなければ、同時に記録されるRAWファイルも同じ状態。なので手を加えても救済することはできない。センサーがとらえていない光はRAWファイルにも記録されないし、加工もできないのだ。

この日の「jpeg撮って出し」の写真で、最もよかった(ちょっと奇跡的かも)と思えた写真はこれ。↓
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そのRAWファイルを編集したものがこれ。↓
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レンズプロファイルを適用してトーンカーブを編集しただけの現像だが、こうすることで星の数がより多くなった。

この日は、「天の川を撮ることは毎回楽しい」とあらためて感じた。暗闇に包まれた非日常空間に身を置くことや(しばしば哲学的な気分になる(笑))、これまでのカメラのスキルが全部試されてしまうこともすべてが楽しい。そんなわけで、さらにゴキゲンな天の川を撮るために、これからももっと精進していこうと思えた撮影であった。


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