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8月13日(日)、星景写真を撮影するため「八ヶ岳野辺山高原一泊旅行」を決行した。
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当日の朝、「現地の天候は一日中快晴」と予報されており、宿泊するホテルの予約も確認し準備万端。後は夜空の星を撮るだけなのだ。この日は「新月」、今夜は天の川三昧だー

ところがどっこい、昼間に野辺山高原へ到着したところ空は分厚い雲に覆われている。「ひぇぇなんてこったい、ほしがぁ~~」。。ここは高い山々に囲まれており、通常の雲?の他に、山岳地帯ならではのガス(霧)が山の稜線周辺から絶え間なく発生している。
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夕方宿にチェックイン。これは部屋の窓から八ヶ岳方面を望んだところ。宿周辺は曇り、山の稜線には霧が立ち込め、遠くの空は快晴という変な空模様。
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実はここからコンポジット写真(星の軌跡がグルグルまわっているやつ)とタイムラプス動画も撮影しようと、D750に加えてE-M10も持参していたのだが、えっ、電源を入れてもうんともすんとも動かない。バッテリー切れではなく完全な故障だ!万事休す。。

まったくも~こんな時に。。大好きな歌、忌野清志郎の「雨あがりの夜空に」の歌詞が浮かぶ。"雲の切れ間にちりばめたダイヤモンド こんな夜に おまえに乗れないなんて~こんな夜に発車できないなんて~♪" しょうがない、E-M10での撮影はあきらめて、今夜は通常撮影だけに集中しよう。残りはD750一台だけ、たのむぞD750

夕食後部屋に戻り、テレビの天気予報を注視。おっ、21時過ぎから晴天が望めるとのこと。いいよいいよ~
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でも天気予報は全てではない。山の天気はめまぐるしく変わるのがわかっているので(数日前の野辺山で体験済み)、とにかく撮影場所に行こう、話はそれからだ。

撮影場所は宿の専用グラウンド。ここはとにかく広くサッカーコート2面分ほどの面積があるだろうか。闇夜の中ここに入るのは初めてだ。

足を踏み入れると見渡す限りの闇、あかりがまったくない。経験したことのない真っ暗闇の中で思ったような撮影準備が進まない。だんだんと自分が今どの方角を向いているのかさえわからなくなってきた。三脚をセットし準備を進めるがとにかく時間がかかる。どこに何があるか、各種レバーの位置、カメラにたくさんある操作ボタンの場所もよくわからずイライラ。そしてファインダー越し/ライブビューでアングルを決める際になると、な、何も見えない^^;。これではアングルなんか決められないではないか、やれやれ、まいったな。。

だんだんと焦ってきたが、その内にファインダー内に明るい星をとらえることができた。「おちつけ、この星を使ってまずは拡大してピント合わせだ」とピントを合わせ、完了後にはフォーカスリングが動かないようにガムテープを貼る。ふ~、やっといい感じになってきたぞ!

各種セッティングを済ませ、雲の切れ間のタイミングをじっと待つ。天の川の位置や撮影時の狙いどころなど事前に調べていたが、もういまや「そんなの関係ねー(笑)」、単純に雲が切れたところ、星が見えたところが撮影すべき唯一のアングルなのだ。

試し撮りをしてすぐに再生してみる。どうも露出オーバーのようだ。試行錯誤しつつF2.8~3.5、SS15秒~20秒、ISO3200あたりに決定。

3時間ほど粘り、数ヶ所アングルを変えて撮影することができた。雲の切れ間を狙っていたので撮影枚数は稼げなかったが、たまに広がる星空には息をのむほど感動。
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↑をみると雲が多いのがわかる。

↓この2枚は同アングルの写真だけど、2枚目をみると(数分後)雲が画面下方向に移動しているのがわかる。
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今日調べたら、タテのカット、こ、これは!!上下にのびる天の川が少し写っているんじゃない?!大きく見える星が「アンタレス」(さそり座の中心、ピント合わせに利用していた!)、その下にみえる「ひしゃく」が いて座 の「南斗六星」だ、違います?

正解だとすればこれはすごい。偶然だけど、もしかして「天の川」がアングルにおさまるよう、天が味方してくれたのかもということは、ちょっとだけだけど天の川撮ったどー、だな

天体や星座に詳しい人、詳細をぜひ教えてください。

というわけで撮影終了。部屋に帰り、風呂上りのビールをグビグビ飲んだのであった。おつかれーぷは~~!

9月16日追記:写真上部に見える、青い大きな星は「アンタレス」ではなく、なんと!夏の大三角形の一つ 「アルタイル」でした。宙マメさんありがとうございます!

天の川撮ったど~[2](高原でマッタリ篇) につづく

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